【薬膳料理家監修】お体メンテナンス 免疫力を上げる季節の養生10月
過ごしやすい季節になってきましたが、空気が乾燥することで呼吸器系（肺、鼻、のど）や皮膚にトラブルが起こりやすくなります。
また、乾燥がすすむとバリア機能が弱まるため、風邪をひきやすくなることも。
カラダに潤いを与える白い食材や魚介類、旬の果物で秋を元気に過ごしていきましょう。
食養生
薬膳ではよく使用する「陳皮」は、みかんの皮を干したもの。
爽やかな香りとほのかな苦みが特徴的で、胃腸と肺の気の巡りを改善させ、
香り成分のリモネンやテルピンなどにはリラックス効果もあります。
また、消化吸収力を高め、気の滞りによる消化不良や食欲不振、下痢も改善。
こってりした煮物に入れると胃もたれ予防が期待できます。
今回のハンバーグには陳皮が入っているため爽やかな風味が感じられるほか、蓮根や椎茸の食感も楽しめます。
根菜やきのこは腸内環境を整える食物繊維が豊富。特にきのこは免疫力を高めるβ―グルカンが含まれているので、
積極的に食べましょう。食欲の秋、カラダを整えながら食を楽しみましょう。
お灸で養生
肥満とは、エネルギーを消費しきれず、余分なものが体内にたまる状態です。
消化器には「栄養の吸収、運搬、消費」と「老廃物の運搬、再生、排出」の働きがあります。
これが十分に働かなくなると、体内に滞りが生じて脂肪や水がたまり、太りやすくなるのです。
「三陰交」のツボへのお灸は、消化器官の機能を促進し、余分なものを体外に排出してくれます。
良質な靴下で養生
冷えが気になる人は靴下にこだわってみませんか。
良質な靴下は履き心地が良くて足を締めつけず、温かくて冷えの防止に大活躍します。
素材は好みに合わせるのがいちばんですが、肌ざわりの心地よさや調温性能の高さから、メリノウールの人気が高まっています。
最高級のウールですが、生地が弱く、穴があきやすいのが難点。
つま先やかかとを補強すると何年も使えますよ。
薬膳メニュー
れんこん入り煮込みハンバーグ陳皮風味
ほたてとエリンギのクコ炒め